-第2章/[キスとその後]-

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確かに俺の祖父はこの学園の理事長だった。 母はこの学園の卒業生。 だが、ただそれだけの理由で両親が俺をこの学園に入れるだろうか? 何故に性別の域を越えてこの学園に入れる必要があるのだろうか? そこで俺は、ある一つの答えにたどり着く。 それは、「俺はこの学園で何かしなければいけないのか?」というもの。 しかし両親は何も言ってくれなかった。 ---…答えは自分で見つけろってか…? ---…おもしろい。見つけてやろうじゃないか……アンタらが隠した「答え」ってやつを…。 そう思っていると、またも玉青が口を開く。 「あ…そういえば司君。この後お時間いただけませんか…?」 「え…?まぁ…空いてるけど……?」 「そうですか…。では…」 そう言って玉青は巻き尺を少し出しながら、ニヤけはじめる。 「………え?」 「ふふふ……♪」 そして玉青と司の距離は縮まっていき……… 「あぁぁああ~~~!!!!」 その後、保健室から盛大な悲鳴が聞こえたのは…また別の話…。
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