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-桜井邸・リビング-
「どーゆう事なんだよ父さん!!」
バンッ!!とリビングのテーブルを叩く青年に、彼の向かい側で紅茶を飲んでいる男は言う。
「どうした司。私の選んだ学校に不満があるのか…?」
「大有りだ!!何で…何で……」
そう言って男の前にワナワナと震えて立っている青年---桜井 司は一瞬タメて叫んだ。
「何で俺が…女学園に通わなくちゃいけないんだぁぁぁぁあ!!!」
「制服はもう注文してある。それと、寮にも荷物を送ったから…サボらずに行くんだぞ」
「(テメェこん畜生……!!)」
父親の言い分にテーブルをドンドン叩く司。
そこに母親も追い討ちを掛ける。
「大丈夫よ…司。桜井財閥長男であり次男でもある貴方なら、きっといけますよ♪」
「(……もう、どうにでもなれ……(泣))」
こうして司は、まだ見ぬ乙女の園に足を踏み入れる事になったのであった…。
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