-第1章/[乙女たちの園]-

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-アストラエアの丘/校門前- 「はぁッ…はぁッ…」 「はぁッ…はぁッ…」 息継ぎをしながら校門前で中腰になりながら息をする。 …しかしながら、いろんな意味で危ないページの変わり方である。 「(ほっとけ天の声め…)ま、とりあえずは間に合ったな……」 「そ、そうだね……💦💦」 そう言いながら二人は校門をくぐり、学校へと歩を進めた。 「………なあ、渚砂」 「ん?」 「……周りの視線が痛い」 そう言われて周りを見る渚砂。 確かに司を見ながら何かを呟いている。 「まぁ…女子校に男の子が来るんだから…注目するのは当然だと思うけど…💦」 「あぁ…なるほど…」 半分自嘲気味に笑いながら歩いていると、地を踏んだ右足が何かを踏んで滑る。 「え……」 下を見るが時すでに遅し。 「あぁぁああぁああッ!!!??」 絶叫を響かせながら、下にある林に向かって坂を滑り降り(滑り落ち)ていった。 「あれ、司くん?」 前を歩いていた渚砂だが、いつの間にか司がいない事に気付く。 「どこに行ったのかな…もしかして先にいったのかな…?」 そう言いながら渚砂は、アストラエア寮まで歩いて行った。 -アストラエアの丘/謎の林[司Side]- 「……ここ何処さ」 そう言って立ち上がり、辺りを見回す。 だが辺りに見えるのは、綺麗な林と、澄み切った蒼い湖、その奥には建物が見えるが、目的地ではなさそうだった。 「………とりあえず…進むしかないか…」 そう思っていても、やはり歩を進める。 ---立ち止まるな、前へと進め---…。 誰かが言っていた気がするが、そんなのはどうでもいい。 その人の言う通り、俺は止まれない。 例え…何が俺の前を阻もうと……。 そう思いながら右ポケットに手を入れる。 そう…この中にはその時の品が入って---……。 「……あれ?」 左のポケット、尻ポケット、鞄の中…。 全ての場所を探したが、「あれ」が見つからない。 「……落とした?」 がっくりとその場にうなだれる。 その時、後ろからヒールで歩くような感じの音を聞く。
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