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特に名のない、死神や怨霊などが存在する場所。
強いて言葉で表現するとすれば、"魔界"だろう。
そこで少年は目を覚ました。
「……っ!!」
少年は思考を巡らせ、すぐに気を失う前の事を思い出し飛び起きた。
周りを見渡した少年の目に映ったのは、全く見覚えの無い、草木一本も生えていない荒野だった。
そして、とても暗い。
少年は上を見上げたが、月どころか星すら見当たらない。
そこで少年は気付いた。
「"下"の方が明るい……?」
「そりゃあ、光があるのは"下界"だからな」
「!!!」
この声は気絶する直前に聞いた声だ。と、少年はすぐに声のした方を見た。
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