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(俺と同じ……じゃあ、コイツが唄ったのは)
「血染め唄……か」
少年は"下界"を見下ろしながら、死神に疑問を投げ掛ける。
「アンタは血染め唄を唄ったから死神になったのか?」
「……まぁな。」
少年の問い掛けに、死神も"下界"を見下ろして答えた。
「じゃあ、俺もアンタと同じように死神になるのか?」
「いや、それはお前の選択次第だ」
「……選択?」
死神はそこで、少年と目を合わせて言った。
「自分の血にまみれるか、他人の血にまみれるか、だ」
「……は?」
少年は、訳が分からない、というような顔で死神を見る。
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