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あたしたちが教室につくと、すでにグループが出来始めていた。
ここが高校最後を過ごす場所。
みんなが高校最後のクラスメート、か…。
その中には、彼も含まれてるわけで…。
それを考えると少し気が重い。
あたしは無事、このクラスでやっていけるのかな?
「おーい、席付け」
先生の声でみんなが席につき始めた。
どうやら今年も大橋先生らしい。
先生は高校入学してからずっと一緒だ。
若くては優しくて…。
凄く人気のある先生だ。
あたしも何回か先生に相談したことがあった。
隣から椅子を引く音が聞こえた。
無意識にそちらに顔を向ける。
「…あ」
見なきゃよかった。
そんなこと今更後悔したって遅い。
「久しぶり。如月…」
嗚呼
これからあたしは
どうすればいいのでしょうか……。
*
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