変わらない彼

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「沙夜大丈夫なん?」 「なにがよ?」 あれ。と言って朱莉が視線を向けたのは、さっきまで隣に座っていた春樹だった。 「大丈夫もなにも、アイツとはなんでもないし」 もう2年も前のこと。 今更気にしてたってしょうがないじゃん? それにしても春樹は何にも変わってない。 常に周りには人がいて、その中心にいる。 誰とでも仲良くできて優しい。 不意に春樹と目が合った。 「なーに見てんだよ。まさか惚れた?」 「バッカじゃないの?」 そういうこと大声で言っちゃうとこも、こういうやりとりもなにもかも…… あの時のまんまだなあ。 *
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