それぞれの夜

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教室のドアが勢いよく開いた。 「亜樹斗(あきと)!!本当に今日のコンパ来てくんねぇの!?」 「行かねぇよ」 「お前が来てくんねぇと盛り上がらないんだけど!」 「そんなことないだろ。穂高(ほだか)がいりゃ楽しいって」 「俺とお前セットじゃなきゃいけねぇの!なんでわかんないんだよ」 「俺、そういうの卒業するわ」 「お前それ本気で言ってんの?」 「めちゃめちゃ本気」 「なんで!?熱でもあんのか!?!?!?」 穂高(ほだか)は慌てて亜樹斗(あきと)の額に手をやった。  
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