それぞれの夜

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「あのなぁ!失礼だろ。一途に思うことにしたんだ」 「誰を!!??」 「言わねぇ」 亜樹斗(あきと)はそう言うと、教室を去って行った。 「誰かくらい教えてくれてもいいじゃん」 穂高(ほだか)はふてくされながら言った。 亜樹斗(あきと)は屋上へと向かった。 屋上のドアには立入禁止と書かれた札がかかっていたが、それを無視するように開いていた。 「よう」 「…またあんた?」 「あんたじゃねぇ。亜樹斗(あきと)だ」 「どっちでもいいじゃん。んで?校内一モテる男が私に何の用?」  
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