事のハジマリ

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 こうして繰り返された行為は私が学校の性教育で学ぶまで続いた。  そうして初めて自分が何をしてきたのか理解した。 (私は、何て事をしてしまったんだろう! どうして今まで気付かなかったのか! なんで? どうして?)  悔やんでももう後戻り出来る訳もなく、始めはかなり落ち込んでいた。しかし、性格とは怖いもので開き直った私は、当時仲の好かった友人達とエッチな話になったとき、事も無げに話してしまった。  それが原因かクラスでイジメにあいはじめ、中学時代は影を潜めて過ごす様になってしまった。  そんな最中、当時流行ったテレクラに興味を持ち始めた。 (こんな穢れた私でもまだ処女なはず……でも、そうじゃないのならいっそ……)  そんな葛藤をしつつ、半ば遊び半分に公衆電話からテレクラに電話して会ってくれる人を募集した。  はじめのうちは、本当に来るのか、どんな人なのか、興味本意で約束して呼び出すだけだった。  あれは、修学旅行の時だった。 同じ部屋になった女子達に、寝ている私の顔に落書きをされたのだ。 私はムズムズする顔の前を振り払い、 「寝てても顔だって感じるんだから!」 咄嗟に言った言葉が余計にイジメを増長させたらしい。  それからは、『バイ菌』扱いされたり、『バイタ(売女)』呼ばわりされた。  そんなこと、先生に相談するわけにもいかず、ましてや親に言うわけにもいかず、次第に殻に閉じ籠るようになった。  とうとう自暴自棄になってしまった私は一人の男性を呼び出したのだ。 勿論、相手はテレクラで見付けた人だ。  顔も名前も覚えていない。  当時から身長が高く体つきも良かった為か中学生にはとても見えなかったらしく、疑いもされずホテルへ直行した。  服を脱ぎいざ行為に及ぶと激痛が走った! 「痛い! 止めて!」 と、どんなに泣き叫んでも、相手は「処女だったんだ」と喜ぶばかりで止めてはくれず、私は必死に抵抗してなんとかその場を逃れることが出来た。 しかし、下半身の痛みと共に心に傷を増やしただけで、何も変わらなかった。
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