1人が本棚に入れています
本棚に追加
うるさい…うるさい…うるさい…。
だから夏は嫌いだ…。
寝る事もままならない蝉の鳴き声。
そしてこの溶けそうな暑さ。
そしてクーラーも壊れたと来たもんだ。
俺は夏男じゃねぇんだよ。
暑い…暑い…暑い…。
「サトシぃぃ?」
「………」
「サトシ居るなら返事なさぁい!!」
「………」
「サトシおぃコラぁ!!」
「暑い!!」
「知るか!!そんな事お母さん聞いてません!!」
いかにも中年主婦な空気バリバリのオカン。
エプロン姿に片手におたまって…あんたはサ○エさんか?
「なんやねんくそばばー」
俺はうちわ片手に返事した。
「あんたさっきまで思いっきり標準語やったやんか!!物語りの終わりまで標準語で統一なさい!!」
「いや…もう限界を感じてん…」
「何に!?」
「この世の全てに…」
「どんだけマイナス思考よあんた!!」
「なんやねん!うるさいなぁー!!暑いねんからほっとけや!!オカン暑い!!なんかオカンの存在暑い!!」
「うるさい!!ちょっと買い物行って来て!!」
「はぁぁ!?この暑いのにか!?殺す気かぁぁぁぁ!!」
「この暑いのにや!!あんたなんか1回死んで来なさい!」
我が息子に冗談でも死ねって…。
この人やっぱり頭のネジ一本外れてはる…。
俺は大分前から確信してた。
てゆうか生まれる前から知ってた。
「勘弁してくれよ…」
俺はそう言いながらフラフラになりながら買い物に行く事にした。
トランクス一丁で。
「あんた犯罪者なる気か!!」
オカンのツッコミはいつも熱い。
色々と暑い人で有る。
最初のコメントを投稿しよう!