第1章 お金と剣術

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しかし、弁償にかかる金額が「一、女子高生」の払える額の遥か上をいっており、私たちは困り果てた。 お互いの家族に相談してみようかと悩んでいたところに、『武闘大会、出場者募集のお知らせ』という広告が届き、その賞金の金額を見て、「これよ!」となった。 もちろん、メイを危ない目に合わせたくない私は、1人で出場しようと思ったが、募集要項に『タッグチームのみ出場可能』と書いており、仕方なくメイとタッグを組んで出場することに。 ちなみにマムさんは、私たちの相談役ね。 「私とお姉ちゃんのタッグなら大丈夫です!絶対負けません!」 「ん?何かイイ作戦でも考えたの?メイちゃん」 「フッフッフ~♪」 メイが意味深な笑みを浮かべる。 「最後に愛は勝つって言うじゃないですか!」 「…もうダメだぁ」 「あっはははははははははははは~!!」 「マムさん、笑いすぎです!…私たちにとっては笑い事じゃないですよ?」
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