第1章 お金と剣術

3/23
前へ
/253ページ
次へ
「さぁ、もう家に着いたわよ?さっさと離れて」 私の家の前に着いたので、ひっついているメイを無理矢理剥がした。 「あぅ…。ひどいよ!」 「何言ってるの。帰宅したんだから、離れるのは当然でしょ~が」 私がそう言うと、メイは俯きながら震え出した。 「お姉ちゃんは私が嫌いなんだ…」 「…は?」 「嫌いだから一緒いたくないんだ…」 「いや、約束だから離れるわけで」 「ホントは私のこと、ウザいやつとかって思ってるんだ…」 「ちょっと…!」 ポタッ、ポタッと、メイは俯きながら涙を流しはじめた。 ………泣かれた。 しかも、私が悪いみたいになってるし。 「お姉ちゃんに嫌われた………」 はぁ。 ………もう。 しょうがないなぁ。
/253ページ

最初のコメントを投稿しよう!

264人が本棚に入れています
本棚に追加