たんぽぽ

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その日の夜。 体調があまり良くないと嘘をついて、早めにベッドに入るオレ。 彼女は心配して、あれやこれややろうとしたが、全て大丈夫の一言で片付けた。 むすーっとして、そのまま彼女はリビングへ。 さて、行動開始だな。 しばらく経ってから、こっそりとリビングへ行くオレ。 真っ暗な中に彼女が立っている。 しきりに手を動かし、何かを口に運んでいた。 それは、たんぽぽ。 真っ黄色な花の部分をちぎって、口に入れていた。 思わず声をあげそうになって、ぐっと口を押さえるオレ。 そのまま、こっそりとベッドに戻って、目を閉じる。 夢だ、きっと。
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