たんぽぽ

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次の日の朝。 今日もおせっかいな彼女は、朝飯を作って待っていた。 実は俺たちは同棲中。 彼氏彼女の関係だが、彼女の希望だ。 仕方ない。 「おはよ、おねぼうさん♪」 ああ、と適当に返事をして、花瓶に目をやった。 昨日となんら変わらないたんぽぽと花瓶。 だが、少し変な点に気が付くオレ。 たんぽぽの数が減ってる。 「なぁ、たんぽぽ減ってないか?」 「んー?そうかなぁ?」 「摘んできた本人が分かんないのかよ…」 突っ込みを入れつつ、彼女の顔が、少しひきつったのを見逃さない。 少し観察してみるか…。
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