転校生

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しかし、次の瞬間大きな拍手が沸き起こった。ウケたようだ。 「げ、元気があってよろしい。」 小野先生は圧倒されたようだった。 「では、天見さんは上之宮の隣のあそこの席に座るように。上之宮は学級委員長だから、分からない事があれば彼女に聞きなさい。」 「はい。」 「上之宮も色々教えてあげなさい。」 「しょうがないわね。いいわよ。」 上之宮と呼ばれた女生徒は、上からの目線のような口調で答えた。 「それから、天見さんは今までイギリスで暮らして来て、日本に来て間もないので、日本の事等分からない事も多々あるだろうから、みんなも教えてあげるように。」 先生の一言で教室内がざわついた。 「すごーい!」という声があちらこちらでかすかに聞こえた。
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