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たとえひとつのモノが壊れても、世界は変わらず朝がくる。
夢であってほしいと願っても現実は変わらない。
最早居場所なんかなくなった。
町の人の骸を埋めたら、旅にでようと思った。
カノンは体に起こした。土の上で寝ていたため、全身が痛い。
焼け跡の残骸をよける。太い枝を見つけてきて穴を掘り、1人1人を埋めていびつな手作りの十字架をさす。
終わるまで3日間かかった。
その間ずっと何も口にしてなかった。水さえも。
ただもくもくと続けていた。
服についた泥を簡単に払った。
果てしないさまよいの旅が始まった。
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