LIFE

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なぁ…。覚えてるかい?? 俺にバイクを教えたのは親父…、俺にロックンローラーを教えたのは今でもアメリカンバイクに跨がる母だった…、そして俺のハートに火を付けたのは夜中走り出す暴れ出すもう何十年も昔のアメリカン暴走族、シナル音がたまらなく愛しい皮ジャンに身を包み、顔はVメイク…手には金属バット…ピカピカのハーレーに跨がる男達に憬れたんだ、だけどそいつらは夜中に近所の自販機をぶち壊し金から全てを奪いさり、翌朝には哀れな自販機の姿が通勤ラッシュの人々に晒されたんだ…、警察も彼らを捕まえようとはしなかった、危ない連中だと知って居たからだろう…、そして俺の街は荒れ狂った…、そして俺はある日白バイのナイス野郎がそのハーレー暴走族を捕まえてた、手には手錠…、金髪ロングヘアのゴスメイク…、唇はブラック…、皮ジャンに身を包んだ男か女かわからない野郎が捕まえられてた、鋭い目付きでそいつはまだ小学生だった俺を睨み付けた…見てんじゃねぇよって…、 そして革命は始まった…!! あちこちでまた奴等が暴れ出した、麻薬を使ったかのように暴走し、あちこちで彼等のバイク事故が多発した、命を落とす者が負傷者より多かった…、そして現場には血だらけの皮ジャンやらビールやらウイスキーが花束と一緒に置かれて居た…、彼等の事故現場を何度も目に焼き付けて来た、そして革命は幕を閉じた…、うるさかった道路は静かさを取り戻し、道に散らばる彼等のパーツの破片も無くなり静かさを取り戻した、彼等は今どこへ消えたのだろう…、街は静かさを取り戻した、そう…俺はこんなに荒れた街で暮らしてたなんて信じられないね…、荒れてた街がそれでも好きだった、俺はそんな街で暮らしてたんだね…。
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