とびきり甘い、

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部屋に戻ると布団の上に生意気で小憎たらしい俺の可愛い恋人がちょこんと座り込んでいた。 「…どうしたんだよ、お前から俺の部屋に来るなんて珍しいじゃねえか」 「……」 トン、と障子を後ろ手で閉めると総悟の隣に腰をおろした。 すると、総悟がこちらを見上げてきた。 身長差で必然的に上目遣いになる。 なんだこれ、誘ってんのか? などという考えを頭の中で張り巡らせていると、総悟はクスクスと笑いを含ませながら言った。 「アンタ、今年も自分の誕生日忘れていましたね」 「え、」 俺が固まっていると総悟は俺の首に手をまわして抱き付いてきた。 「今日は5月5日。アンタの誕生日、ですぜ」 耳元で囁かれて潔く気付いた。 「…あぁ…」 「、俺が言わなかったら絶対に忘れてやしたね」 呆れ気味に言う総悟の腰に手をまわし、 「忙しくて自分の誕生日気にする余裕なんざねェ」 と溜め息をつきながら言った。 「へぇ、」 「誰かさんが店壊すわ、屯所壊すわで大変なんだよ」 「あらら、そりゃ大変ですねィ」 「誰のせいだと思ってんだッ!!」 、
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