ある昼下がりの

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  昼下がり、一仕事終えた   俺は昼食を食べる為、食   堂に行こうと縁側を歩い   ていた。   すると、見慣れた亜麻色   の頭が柱に寄りかかって   いるのを見つけた。   俺はなんとなく気になっ   てゆっくりと近くに寄っ   て話し掛けてみた。   「沖田さん」   …返答は無し。   まあ、いつものことだし   そんなことでへこたれる   俺じゃない。   だが、何度話し掛けても   返答はない。   そればかりか、ピクリと   も動かない。   不思議に思い顔を覗き込   んでみると蘇芳色の瞳は   閉じられており耳を澄ま   すと規則正しい寝息が聞   こえる。   いつもの不気味なアイマ   スクはつけていない。 、
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