愛してるのは君だけ

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「せんせー?」 律儀なことに沖田は授業終了後にちゃんと保健室にきていた。 保健の先生はいないようだ。 沖田は入り口のドアから何度も銀八のことを呼ぶが応答はない。 「ったく…向こうから呼んでおいてなんなんでィ…」 はあ、と溜め息をつくとベッドに近づいてカーテンを開けた。どーせだから寝ていこうと布団を捲るとそこには片目を隠した黒髪の男が此方を見ていた。 「っ…高杉…!」 「よォ…沖田」 この男は苦手だ。 学校一の不良で気まぐれで学校にも来ている。だが、来たとしても屋上にいるか、このように保健室でサボっている。 一応、3Zの生徒だ。 高杉は何を考えてるのか全くわからない。 前に沖田は高杉に襲われかけた。 それで、沖田はこの男には近付かないようにしていたのだが。 「、」 沖田は逃げようとしたが、腕を掴まれて、挙げ句の果てにはベッドに引っ張られ押し倒されてしまった。 「何しやがるっ」 「あーあ、せっかく気持ち良く寝てたってのに…。責任、とれや」 「誰が…っ」 そう言って殴ろうとする沖田に高杉は、ニヤリと不気味な笑みを零すと片手で沖田の両手首を掴み、頭の上で留めた。 「ちょっ、離せィ!」 「……」 暴れている沖田に構わず高杉は手首を掴んでいる方とは反対の手で器用に沖田のTシャツを捲りあげて露わになった胸の飾りをペロリと舐めた。 「ん…あっ」 「ククッ…可愛い声出すじゃねえか…」 「っ死ね」 沖田は真っ赤になって、離せやめろと再び思い切り暴れだした。。 その様子に高杉は小さく舌打ちして、 「ちょっと、黙ってろ」 と未だに喚き続けている沖田の形の良い唇に自分のを重ねようとした瞬間。 「遅れてごめんねー沖田く…」 「!」 「チッ…」 沖田を保健室に呼び出した本人が現れた。 「ってめ!何してやがるっ」 近付いていこうとすると高杉は諦めたのか沖田の上から退いた。 「じゃあな、沖田ァ。続きはまた今度しようや」 そう言って、ニヤリと銀八の方に笑みを向けると保健室から出て行った。 、
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