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「寧ろ死んでほしいけど、それはそれで色々と困るんでさぁ、俺が」
こういう素直じゃないところとか、特に。ぽいっと俺の吸っていた煙草が地面に投げ捨てられる。あーあ、最後の一本だったのに。
「…色々ってなんだよ、色々って」
「そ、れは…」
総悟は頬を赤くして、言葉に詰まっている。可愛いなオイ。
「…い、色々…でィ」
結局、答えになっていなくて誤魔化しているのがバレバレだった。
すると、いきなり俯き気味になっていた顔をばっと上げて普段と変わらぬ強気な瞳に俺を映してきた。
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