第七章~まずいアルね!~

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――― えーとえーと…ここかぁ? 小さな店で、カウンターには禿げたおやじがのほほんと座っている。奥には3つの宝箱。なるほど、あれは「盗賊の鍵」やらで開けるのが定番だな。 越「おやじさん、これ預けたいんだが」 禿「いらっしゃいませ、名前は?」 越「リリーのお風呂セット」 禿「(ガクッ)お客さんの名前ですよ」 名前…リリーにした方がいいのか? だが俺がリリーとか怪しまれるだろ… 禿「合言葉を作れば、誰でも引き出せるようになりますが。いわゆる゙パスワード゙ですねぇ」 越「そうなのか!じゃあパスワードはだな…」 リ『みてみて!これ!』 越『誰のサインだぁ?』 リ『知らないの!?人気劇団【華麗なる蝶の根】の団長、菊五郎のサインよ!クロスワードの懸賞で当たったのよ💕』 越『菊五郎?…カブキ団十郎なら知ってんだけどなぁ…東京タワーの仮装した』 リ『んもう!時代遅れねっ!』 越(グサッ) リ『菊五郎 カッコイイ💕』 越(グサグサグサッ) 越「…キクゴロウ カッコイイ で。」
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