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えーとえーと…ここかぁ?
小さな店で、カウンターには禿げたおやじがのほほんと座っている。奥には3つの宝箱。なるほど、あれは「盗賊の鍵」やらで開けるのが定番だな。
越「おやじさん、これ預けたいんだが」
禿「いらっしゃいませ、名前は?」
越「リリーのお風呂セット」
禿「(ガクッ)お客さんの名前ですよ」
名前…リリーにした方がいいのか?
だが俺がリリーとか怪しまれるだろ…
禿「合言葉を作れば、誰でも引き出せるようになりますが。いわゆる゙パスワード゙ですねぇ」
越「そうなのか!じゃあパスワードはだな…」
リ『みてみて!これ!』
越『誰のサインだぁ?』
リ『知らないの!?人気劇団【華麗なる蝶の根】の団長、菊五郎のサインよ!クロスワードの懸賞で当たったのよ💕』
越『菊五郎?…カブキ団十郎なら知ってんだけどなぁ…東京タワーの仮装した』
リ『んもう!時代遅れねっ!』
越(グサッ)
リ『菊五郎 カッコイイ💕』
越(グサグサグサッ)
越「…キクゴロウ カッコイイ で。」
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