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テラの湖は、前に来た時よりも人は減っていた。
だが相変わらず、飛行機の頭は湖にどっしりかまえている。
そして湖の上には細いが足場があり、爺さんはそこにいた。
越「爺さん!」
タ「おお!来なすったか若者よ。先は本当にすまなかったのぅ」
越「いいっていいって。それより、ちょっと相談があるんだが…」
タ「人生の相談かな?今はどのようなものが流行ってるかは知らんが、この爺でよければ…」
リ「あの飛行機の中に入りたいの」
ジ「この湖で泳ぐ許可がほしいんだ。どうだろう?」
爺さんはふむ、と相槌を打つと、くるっと回れ右をし、湖の魚影に話しかけた。
タ「これおまえたち、ワシの命の恩人に道を作ってはくれんかの」
爺さんはどうする気なのだろうか。本当に魚が道を作ってくれるのかぁ?
タ「ほれ、これなら靴がぬれるだけで済むぞい」
でかい魚影は足場の先から飛行機の入り口まで並んだ。要するに、この魚の上を通って行けというわけだ。いわゆる魚道ってか。
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