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リ「うえ~、ぬめぬめして滑りそう」
ジ「どこぞの白うさぎってか。なんだか魚がかわいそうだな」
越「まぁまぁ、爺さんに感謝しようぜ」
魚道(フィッシュロード)をおれたちは歩いている。体重をかけるたびにプッカプカユラユラして不安定だが、なんとなく耐えていた。
ところでこの魚、すごく…大きい。まさかサメか?!だから泳げないのか?!
越「博士!!!」
ああ、ようやっとたどり着いた。
ほんの二日か三日くらい前に見た飛行機の内部。
そして、博士の返事は―――ない。
ジ「やっぱりいなかったか…」
越「やっぱり?」
ジ「普通なら泳いででも出るか大声出して助け求めるだろう。すでに殺されているのなら別だが…」
リ「やめてよ!そんな不気味な話しないでよ!」
リリーがいきなり声を張り上げたのに驚く俺たち。
ジ「…、悪かったなお嬢ちゃん」
そもそも俺が悪い。あんなところで滑って転ばなければ。またも後悔。人生って後悔だらけだな。何でだろうな。
越「…紙が落ちてる」
リ「紙?」
操縦席のドアの前にぽつんと置かれている小さな紙。
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