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彼に話を聞くことにした。
しかし彼はぼんやりと豚を見つめ、電子タバコを吸いながら
男「おらの飼ってる可愛いブタどもも、いずれオオグイ大王に食べられちゃうんだろうな…」
はぁ…と深いため息。
リ「この豚ちゃんはあなたのなのね…」
越「全部で7匹、か…オオグイ大王ってのは一度で何匹食えるんだろうな」
俺がそう呟くと、は?と男は聞き返してきた。
越「??…7匹いるけど、オオグイ大王ってのは」
男「7匹?!…ホントだ、7匹しかいない!」
男は電子タバコを落として気づかないくらい慌てていた。一体、どうしたんだ…!?
男「オオグイ大王の大好物のくろブタの姿が見えない…どこにいっちまいやがったんだ?こりゃ大変だぞ!大王様が知ったらさぞお怒りになるだろう…」
男は頭を抱えて困ってしまった。
くろブタ…黒い豚なのか?
越「おい、心当たりはないのかぁ!?」
男「ない。今までこんなのなかったからな…探しに行きたいが、この有り様さ」
男は足を動かす。見ると、足首にはベルトのようなものが巻かれ、鎖が繋がっている。その先は小屋の近くにある蛇口にあった。
ジ「これはひどい」
男「一応、このベルトは鍵で外せるようになっている。鍵は大王が持っていっちまった…」
越「その情報は確かなんだな?」
男「あぁ。…それより、くろブタはどこへ…」
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