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しばらく何度も訊き直していると、城の横の壁に垂直にくっついている一枚壁の裏からリリーの声が聞こえた。
越「どうしたんだ?…あっ!」
壁の向こうには、さらに南に行けそうなドアと、それにしがみつくまるまる肥えたくろブタ。
ジ「こんな所にいたのか。さ、帰るぞ」
くろブタをドアからひっぺがそうとするが…はがれない!
男3人、力を合わせて引っ張ったが、くろブタも必死になってドアから離れなかった。
く「ブヒィッ!ブブーブーブー!!」
越「『ブヒィッ!ぼくたべられたくないよー!』だと…!?」
マ「うーん。困ったな…」
リ「かわいそう。ねぇ、あの人もあのままじゃかわいそうだから、オオグイ大王倒しに行きましょうよ!」
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