ありえないことに

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「僕がいいって言っても父さんとかがダメって言うに決まってるよ」 自分ではどうしようもない、と思ったから、親を引き合いに出して聞き分けない央子諭す。 が、央子は怯むことなく真っ直ぐ僕を見て言った。 「いいって言ったら交換してくれるの?」 なんて目を輝かせて。 女子校に男が入学? 常識的に考えて、ありえない。 「いいよ。ちゃんと了解得たらね」 どうせそんなことある訳ないって思ってそう言ったのに、 予想は大きく外れて…つい昨日、彼女は親の了解を得てしまったらしい。 そういう訳で昨日は急遽対女子校策とか、それに伴う引っ越しの荷物整理とかで忙しく やっと落ち着いて物を考えられる様になったのは今、この戦場に送り出された後になってからという…。 相部屋の子がまだ来てないっていうのが唯一の救いだけど、、 央子、僕の骨くらいは拾ってね。 。
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