はじめまして危機 これからも危機

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ふかふかして、ぽかぽかして、いいにおいもして 人間の五感が幸せいっぱいな感覚に満たされてる。 あ、でも 正しくは三感くらいかな? まぶたの裏にはまるいものが浮いていて、なんだか甘い味もする気がするけど。 「う、うぅん…」 ぼんやりする頭で寝返りを打とうとして違和感に気付く。 「あ、ごめん。起こしちゃった?」 次の瞬間ぎょっとして体を後ろに退こうとした、が後ろはベッドだから実際は少しも動けなかった。 目の前には女の子。天井すら見えない距離に、女の子。 そして口について出た言葉は訳も分からず謝罪のそれで。 「ごごめんなさいごめんなさ…」 顔が熱くなるのがよく分かった。 だって今までこんなに女の子と隣接したことはなくて。 っていうか、よく考えたらこの状況、僕が押し倒されてるの?! 。
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