42人が本棚に入れています
本棚に追加
「ばれんたいんでーきぃす♪」
んふふ、今日はばれんたいん♪
女の子から、男の子にチョコを渡して愛を告白する日。
ワクワクするなぁ♪
『ぁ、剛にぃ!』
ボキを見つけると嬉しそうに駆け足で近付いてくるボキの愛しい人。
「ぁ、直ちゃん♪」
手に持っていたチョコを後ろに隠す。
今日は、ボキが直ちゃんに言う日。
『見てください、これ!』
と言って笑顔で大量のチョコが入った袋を見せる。
『これ、雄ちゃんと、崎本くんと…』
どうやらヘキサファミリーに貰ったみたい…
恋人のボキがいるのに…楽しそう…
後ろでチョコの入った箱を弄る。
ボキのチョコ…いらないよね…
『で……
剛にぃ?』
「…ぁ、な、何?」
ぼんやりしてたみたい。
心配そうに見つめる直ちゃん。
とりあえず、笑顔。
心配させないために、ね。
『剛にぃ…あの…』
ボキの笑顔を見ると急に顔を赤くして俯く直ちゃん。
…何かしたかな?
「ボキ…悪い事…した?」
『ぃ、いやいや!
あの…剛にぃ…チョコ…は?』
「…チョコ…?」
『今日はバレンタインじゃないですか…だから…剛にぃは、くれないのかなって…』
俯きながらゴニョゴニョと話す直ちゃん。
そんな彼を思わず抱き締めた。
『ぇっ…た、剛にぃっ…?///』
突然の事に慌てる直ちゃん。
「ハッピー…バレンタイン…」
そう言って隠していたチョコを渡す。
直ちゃんは顔を赤くしながら受け取り、ハニカミながら笑った。
可愛い、可愛い、ボキの彼氏。
羞×恥の場合。
分かりにくい?
すみません。
最初のコメントを投稿しよう!