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事が終わってようやくノートのお友達が仲裁に入ってきた。
「あ、おはようルファ」
「おはようミラ」
ミラからルファと呼ばれた彼は、俺を見下して苦笑する。
「やれやれ、お前も随分無茶したな。ははは」
「ノートの奴、私が胸小さいの知ってるくせに… 」
「いや、確かに小さかったけどひゃんが可愛かった――ぐほぁ!」
さらに一発踏み潰された。白だった。
「女心も知らないバカが。ぶっ潰してやる」
顔を紅潮させながら怒り狂う彼女を、ギリギリのタイミングでルファが制止させる。
「ちょっと待ちなよ。きっとノートだって反省してるはずだから。おい、ノートも何か言えよ」
まあ白だったから後悔はしてないのだが、ここは空気を読んでおこう。
「すみませんでした。あと、昨日のこともごめんな」
昨日何があったかは知らないが、一応謝っておいた。
「ノートもこう言ってることだし、もう許してやりなよ」
「分かったわよ。ルファがそう言うなら」
こうして一命をとりとめた俺は、ミラとルファと共に教室に向かうのだった。
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