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 驚愕しましたよ、はい。これから魔術習うんですから。何かの間違いだと思いたかったが、既に自分の身に常識外れの出来事が起こっていた事もあってか、この現状を受け入れるしかなかった。      ローブを身に纏った落ち武者のような容姿をした教師が、黒板に魔法陣を書いていろいろと説明している。本当に魔術の授業やってやがる。生徒達も黙々とノートをとっている。それを見てたら馬鹿らしくなって、俺は顔を机に伏せた。      教師の説明は続く。   「 …と、このように造りの一部が魔法陣になっている建物もいくつか存在するのだよ。その代表的な建物を答えろ。Mr.ブルークレイ」   当然だが自分が指されているとは微塵も思っていない俺は、教師の話など上の空で机に突っ伏していたのだが、   「呼ばれてるだろうがバカが」   「へぐっ!」   後ろからミラの声とペンが刺さってきた。   「答えろ。Mr.ブルークレイ」   落ち武者教師は俺に目を合わせて言った。   「なんすか? 話聞いてなかったからもう一度言ってくれる?」   どうやら今俺が支配している体の本来の主は「ノート・ブルークレイ」という名前らしい。
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