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  「造りの一部が魔法陣になっている建物で代表的なものを答えろ」   「知らねえよ」   そもそも魔術なんか習ったことない。それどころか、ここがどこなのかすら分からない。   「まったく、世間知らずな跡取りだ。せっかくの賢者の才も台無し。宝の持ち腐れだよ、Mr.ブルークレイ」   落ち武者に言われるとなんか腹立つわ。まあ跡取りだの賢者だの言われても全然分からないからどうでもいいのだが。      その後、落ち武者は魔法陣の解説を続け、魔術の授業は終了した。      他の教室に移動していたルファ達も戻ってきて、二限目が始まる。どうやら世界史の授業らしい。      今度はまともな授業だと思って安心していた俺だったが、認識が甘すぎた。明らかに異常だったのだ。
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