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 ルファの足元の地面がボゴッという音を立てた。彼の木刀の切っ先に向かって、何かが地面を削りながら蛇行していく。   「泥が土を喰らっているんだ。見てろ、そろそろ破裂するぜ」   ルファが説明を終えた瞬間、巨大な泥の塊が周りの土を巻き込んで弾け飛んだ。人に当たれば、威力からして数メートルは吹っ飛ぶだろう。まさに泥爆弾だ。   「まあ、こんな感じかな。次はお前がやってみなよ」   「おう」   「しかしノートも考えたな。俺からこれを聞き出すために授業に出たのか」   魔法陣を描いている俺にルファは言う。そんなつもりではなかったのだが、とりあえず、   「お、察しがいいね。その通りだよふふん」   と返事しておく。それにしても、ノート君はどれほどの頻度で授業をサボっているのだろうか。      さて、あとは詠唱を残すのみとなった。これで俺は魔法使いになれると思うと、気持ちが高ぶってくる。俺は一度深呼吸をし、掌を前へかざして術を唱える。   「泥よ、地を這う大蛇となれ――   “Creeping snake”」  
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