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「そんなに大声だすと、ほら、目立ってるよ」
ミラは慌てて辺りをキョロキョロする。周囲の視線に気付くと、真っ赤な頬を両手で抑えて俯いてしまった。
「あう… はう―…‥ 」
既に言語がおかしくなっている。ルファはさらに追い討ちをかけるように言った。
「ノート、せっかくだからキスしちまえよ」
「ちょっと、ダメだよノート! 恥ずかしいよ!」
あたふたしてるミラを見て、俺とルファは腹を抱えて爆笑していた。
「ははっ、冗談だよ。ミラは本当にイジりがいがあるな」
「すぐ照れるからな。可愛いヤツだよ」
「うぐぅ… 二人ともイジワル…‥ 」
こうして、三人で談笑しながら昼休みを過ごしていた。
午後も授業があったが、特に変な内容のものはなく、何事もなく時が過ぎていった。相変わらずミラの暴力は受け続けたが、二人とも話しやすくて、いいヤツらだった。
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