7人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
見渡すかぎり、何も無い荒野。
そんな場所で、二枚の紙片を睨むように見ながら悪態を吐く男が一人。
「っかしいなー、地図だとここら辺りなんだがなー」
「…だいたい、なんだよ、この曖昧な地図は、正確な地図と見比べるだけでも一苦労だ。依頼の期限も迫ってきてるし、手がかりだけでも見つけねーと…」
とかなんとか言いながらも、男は紙片を睨むことを止め、その場に座り込む。
強くもなく吹く風に身をゆだね、一眠りしようとしたそこで、何かの気配を感じた。
最初のコメントを投稿しよう!