第一話:始まりは終わりとともに

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見渡すかぎり、何も無い荒野。 そんな場所で、二枚の紙片を睨むように見ながら悪態を吐く男が一人。 「っかしいなー、地図だとここら辺りなんだがなー」 「…だいたい、なんだよ、この曖昧な地図は、正確な地図と見比べるだけでも一苦労だ。依頼の期限も迫ってきてるし、手がかりだけでも見つけねーと…」 とかなんとか言いながらも、男は紙片を睨むことを止め、その場に座り込む。 強くもなく吹く風に身をゆだね、一眠りしようとしたそこで、何かの気配を感じた。image=38553149.jpg
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