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「はは、大量だ、これだけあればあいつも満足だろう」
満足げな表情で出てくるクルスタンに、ワシは石を投げてやる。
「って、誰だ!?なにしやがる」
「おそーいー、まったく、待ちくたびれたわ、レディをこんなトコロで一人にするなんてなっておらんの」
「な、おまえ何でまだここに」
ワシは、とびきりの笑顔を作ってクルスタンの近くへ歩いていく。
「おぬしはワシに生きろと言った」
「そして、自由に決めていいとも言った」
「そして何より、おぬしワシの裸見たじゃろ?」
少し意地悪な顔を作ってみる。
うまく出来たかは知らぬが、動揺してるところを見ると、成功したようじゃ。
「じゃから、ワシはぬしに責任を取ってもらいたい」
「これからヨロシクの、クルスタン・ゲイス」
「あーあー、わかったよ、しゃーねーから面倒みてやるよ。ついでに世界のそこら中に連れてってやる、何せ俺はトレジャーハンターだからな」
「おー」
ワシは腕を勢い良く振り上げて叫ぶ。
これがワシとクルスタンの出会いであり、始まりである。
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