戦い終わりて…

8/8
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「はは、大量だ、これだけあればあいつも満足だろう」 満足げな表情で出てくるクルスタンに、ワシは石を投げてやる。 「って、誰だ!?なにしやがる」 「おそーいー、まったく、待ちくたびれたわ、レディをこんなトコロで一人にするなんてなっておらんの」 「な、おまえ何でまだここに」 ワシは、とびきりの笑顔を作ってクルスタンの近くへ歩いていく。 「おぬしはワシに生きろと言った」 「そして、自由に決めていいとも言った」 「そして何より、おぬしワシの裸見たじゃろ?」 少し意地悪な顔を作ってみる。 うまく出来たかは知らぬが、動揺してるところを見ると、成功したようじゃ。 「じゃから、ワシはぬしに責任を取ってもらいたい」 「これからヨロシクの、クルスタン・ゲイス」 「あーあー、わかったよ、しゃーねーから面倒みてやるよ。ついでに世界のそこら中に連れてってやる、何せ俺はトレジャーハンターだからな」 「おー」 ワシは腕を勢い良く振り上げて叫ぶ。 これがワシとクルスタンの出会いであり、始まりである。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!