==第一章==

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 電車が停まると閑散と広がる広大な駅のホームが見える。ここは、もっとも大きな居住区にある駅なため、ラッシュアワーになると人がごった返す事になる。  だが俺達が今向かっているセフィロートに着くころにはどんなけ人が乗っていようとも、着くころにはほとんど人は乗っていないだろう。  なぜならセフィロートは終着駅となっており、そこはセフィロートへしか繋がっていない。  つまり、セフィロートに用がない者は、降りる事がないのだ。しかも学園都市となっているため、俺のように通ってくる者は極わずかだ。 「しっかし、こうも誰もいないと不思議な感じがするな」 「んー、普段は見れないものが見えるってのはとっても面白いのれすよ?」
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