==第一章==

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 確かに普段はどちらを向いても人が目に入ってくる駅に、人がまったくいない光景を見ることができるのは貴重な体験かもしれない。  しかし、そこまで面白いものだろうか────  俺には理解し難かった。  そのまま、俺達が散々と話しあっていると、セフィロートに着いた。俺は入学試験を受けに、既に一度来ているが、何度見てもなれそうにない。 「相変わらずでっけーな、どこまで続いてるんだよ」  駅を出るとそこには左右にレンガ造りの建物が立ち並び、延々と学園まで続いている。
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