==第三章==

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 長い廊下を抜け、廊下と同様の造りを持つ螺旋階段を上りと、無駄に長い道のりを経てようやく教室の扉の前に辿り着いた。  そして、取っ手に手をかけようとしたのだが、寸での所で先をこされてしまった。 「あら、ごめんあそばせ」  僅かな差で教室に一番乗りで入っていったのは、金色で穏やかなウェーブがかかったロングヘアーの少女だった。 「あっ、 こちらこそごめんなさい」 「はて・・・・・・ あなた方はあまりお見かけしない顔のようですね。まことに失礼かと存じますがどちら様でしょうか?」  上品な言葉遣いと身のこなしから直ぐにかなりのお嬢様であることがさっせられる。
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