。・1。゚

10/25
前へ
/45ページ
次へ
ハア…ハア… 音羽は寄り道をしないで、あの…男の子がいた近道のほうに走った。 そして… ハアー… ハアー… 「着いた…」 息切れしながらもそうつぶやいた。 音羽はさっそく辺りを見渡した。 しかし 「いない~」 そう、あの傘を入れてくれた男の子はいなかったのだ。 「ねぇー昨日、傘入れてくれた人ー。お礼におやつ持ってきたよー。どこにいるのー。出てきてー!!」 音羽はとりあえず叫んで見た。 でも聞こえるのは風にゆれる草木の音だけだ。 子供の声はちっとも聞こえない。 「うーん…いないのかな?」そう思ったが、 しばらく待つことにした。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加