5人が本棚に入れています
本棚に追加
それからしばらくして…
「あれ、来ない?」
もう…いつも親が帰って来る時間はとっくに過ぎていた。
音羽はだんだん不安になって、気がつけば近くに住んでいるおばあちゃんの家の前にいた。
ドン ドンっとドアを叩く。
すると、足音が聞こえ、おばあちゃんが出てきた。
「はい、どちら様ですか?……あら、音羽!どうしたの?こんな真っ暗な夜に…」
「お母さんとお父さんが来ないの!怖くて…怖くて…だから来たの。」
音羽の発言をえっ!?というような顔をしてそれを否定し始めた。
「そんなはずないんだけどねぇ~」
音羽は首をかしげた。
「夕方ぐらいの買い物の帰り道にお父さんとお母さんに会ったんだけど…
お家の中探した?」
音羽は首を横にふって、
「探してない」
と言った。
最初のコメントを投稿しよう!