ホワイトクリスマス

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クリスマスはすでに終わり、世間では正月にむけてせっせと準備を始めている。 せっかくのクリスマスに仕事を入れた俺の恋人は、悪びれもせずに平然としていた。 …そりゃあ駅まで見送ったときはごめんねと一言謝罪してくれたけれど。 お土産のスノードームは一日遅れのクリスマスプレゼント。 これでへこまない奴がいたら教えてほしい。 「まだ怒ってるの?」 ため息まじりに言う佐藤さんは、完全に呆れていた。俺が子供っぽくすねるといつもこういう顔をする。 「…佐藤さんにとって俺ってその程度の存在なの?」 わかってる。子供っぽくすねたところでこの恋人が優しく等してくれないことくらいは。 「…何それ」 声に苛立ちがこもっていた。 そんなん、俺だって怒りたい。 「なら三汰にとっての僕はなんなの」
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