理由

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なんで篤郎がいて助けてあげられなかったの そう言って、藍住が俺の胸を拳で何度も叩いた。 その痛みも、言葉も、俺の中には届かない。 どうして、なんて、俺が一番聞きたい。 最愛の人の死に、俺は何も感じることができなかった。  
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