3人が本棚に入れています
本棚に追加
「村さん、火炎放射機じゃったら、こねぇな焼き方にはならんのんよ」
岡本が続ける。
「まず、火炎放射機でこねぇに炭化させようと思うたら、かなりの時間がかかるんよ。じゃけどこの仏さんらは、炭になるまでかかる筈のかなりの時間、この場を全く動いちょらん」
「なしてわかる?」
村崎の問いに、岡本は犠牲者の周囲を指差しながら
「炭が一切落ちちょらん」
「体を炭になるまで焼かれちょるのに、のたうちまわるどころか一切動いちょらんのんじゃ」
と答える。
最初のコメントを投稿しよう!