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「断られると、思ってました」
「君の居ない世界にいてどうしろと言うんだ」
その答えを聞いた女は首を傾げた。
「私には都合がいいです。貴方を連れていけば天使に戻られるのですから。しかし……」
「なんだ、何か悪さをして堕とされたんだな。別に、気にしないよ」
祐一はどこか安心した様子だ。
女はまたも首を傾げる。
「疑わないんですか」
祐一は女の手を引っ張り、走り出した。
「君が私の彼女だと言うなら、信じるさ。自分の彼女を疑ってどうする」
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