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ざわつきが大きくなってきた時、それを静めるように郷田が教卓を力強く叩いた。
「そんなかくかくしかじか四角いムーブな訳で今日は俺が受け持つ、てなわけで解散！」
そう言うと、郷田は颯爽と足早に教室から出て行った。
先生が出ていき、生徒だけになった教室とは至福の時間、それぞれ席を離れ友達との会話に花を咲かす。
俺も席を立とうとした時、俺の後ろから声をかけられた。
「よう和希、今日も気だるそうな顔してるな」
おどけながら現れたコイツは俺の親友
高坂新一（こうさかしんいち）
ルックスも学力も運動神経も俺の上を行く俺の頼れる兄貴分である。
まぁ実際は小さい頃からの腐れ縁だ。
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