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窓の外にいつの間にやら設置されたロープにつかまり壁を蹴りながら一気に下へと降りて行く。
窓の外で敵をやり過ごした時につけたものだった。
地面に着くと誰もいない。
どうやら警報の方へ全ての人員が言ってしまったようだ。
「つくづくこの組織にはまとまりがないな・・・。」呆れたようにビルを振り返りながら去っていこうとした瞬間、自分の辺り一帯が闇に包まれる。
前を見ると2mは軽くあるであろう大男がサックをつけた両腕を高く掲げていた。
間一髪のところでその攻撃を回避する。
当たっていたら即死だろう。
「おっかない、この上ないな。」そう呟きながら後ろに下がり距離をとる。
早くここから離れなくては他の奴らが来てしまう。
「へっへ・・・お兄ちゃん、ここから簡単に逃げられると思うなよ?」醜く低い声が男の口から聞こえてくる。
「さぁ?それはどうかな?」そう言って右に飛びのいた瞬間左手でジャケットの中からもう一つの銃、デリンジャーを取り出す。
セミオートより攻撃力はないが扱いやすい。
地面の上を跳びながら2丁の銃で連射する。
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