†連続強盗犯†

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「あんな幼稚な手に引っ掛かるなんて本当にアホばっか組織だな。」ケラケラと笑いながら路地を駆け抜ける。 途中フェンスを越え、なるべく複雑に走り回って帰るつもりだ。 今は廃ビルになっている建物を曲がろうとした瞬間すごい勢いで何かとぶつかる。 「キャァっ!!!???」 「だっ!?」 派手に尻もちをつく、どうやら人とぶつかったようだ。 「・・・????なっ何だ?」ずり落ちた眼鏡を元に戻しながら顔をあげると視界に入ったのは・・・・女だ。 長いブロンドに白く細い体、左肩にはバラの刺青であろうかがあるが暗くてよく見えない。 「ちょっと!!痛いじゃない!どこ見て歩いてんのよ!」 開いた目は闇のように黒く、長いまつ毛がさらに大きな目を大きく見せていた。 「すっすまない・・・。」謝りながら立ち上がり手を差し伸べると、爪をわざと食い込ませ手を借りる女。 「っ・・・!?痛いじゃないか。」眉毛を釣り上げ言うと女は、 「はぁ!?何男のくせになよなよ言ってのよ!!気持ち悪い。」と吐き捨てる。
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