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「それで~二人でやる仕事って何なのよ?」椅子に座って爪の手入れをしながら尋ねる。
「ん・・・・あぁそうだな、仕事の話をしようか。」二人にコーヒーを出しながらジャスがうなずく。
「・・・・・・。」諦めたと言っても顔は未だに納得できていないブレインがコーヒーカップを手に取り飲む。安いコーヒーだと思いつつ。
「今回の任務は、今回は、え~っと・・・。」手帳をぱらぱらとめくりながら話し始める。
「麻薬密売グループから資金を奪ってきていただきます。資金を奪うことで活動を抑えるという目的がある。詳しい目的地はいつも通り電報で送る。」パタンと手帳を閉じ顔を上げる。
「麻薬ねぇ・・・野蛮だわぁ・・・。」コーヒーにミルクと砂糖を落としてふーふーと冷ましながらローマがつぶやく。
「資金を奪うくらいで大丈夫なのか?」ブレインが眼鏡を上げつつ尋ねる。
「ん?まぁ完全に活動停止は難しいだろう。しばらくの間動きを封じれればいい方だ。まぁたとえ封じれたとしても他でコソコソやるだろうがな・・・・。」帽子を取って肩をすくめて見せる。
「・・・・・だったらやる意味があるのか?」ブレインが尋ねる。
「裏町を牛耳ってるスリ団を潰すためには周りからだ。」帽子をかぶりなおしてジャスが答える。
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